01:38 「伊藤計劃さん」
1974年生まれ。
90年代、自称「小島原理主義者」と名乗り、同人活動を行う。
ウェブサイト「スプークテール」を始め、ブログ「第二位相」を展開。
2007年『虐殺器官(早川書房)』で作家デビュー。
2008年『MGS4』を元にしたノベライズ(小説化)『メタルギア ソリッド ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(角川書店)』に続き、オリジナル長篇第二弾『ハーモニー(早川書房)』を刊行。
2009年3月没。享年34歳。
「虐殺器官」
・ベストSF 2007 第一位
・ゼロ年代ベストSF 第一位
・第1回PLAYBOYミステリー大賞 第一位
ほか多数受賞
「ハーモニー」
・第30回日本SF大賞
・第40回星雲賞日本長篇部門
・ベストSF 2009 第一位
ほか多数受賞
奇しくも本作『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』の設定年は、
伊藤計劃氏生誕の年と一致する。
03:16 「2001年5月に初公開されたMGS2」
2001年5月に行われた世界最大のゲームショウ、E3で初公開されたトレイラー(予告編映像)の事。
MGS2のキーワードは「MEME」。
文化的遺伝子と呼ばれている「MEME」をテーマに、
「後世に伝える事の大切さ」を語った作品は、
今思えば、「語ることの大切さ」を意識し続けた
作家・伊藤計劃氏の原点とも考えられる。
04:45 「『S3計画』ってよくわかんないよ!?」
MGS2で明らかとなった『愛国者達』による統制システムの試用実験段階での名称。
MGS2のプロットは壮大な入れ子構造になっていて、多層的かつ複雑なテーマが語られており、発売当初においてはその難解すぎるストーリーゆえか評価が分かれていた。
しかし伊藤計劃氏が自身のWEBサイトに、MGS2の解析文書を掲載したところ、小島監督が込めた物語や設定への的確な解釈がファンの間に浸透し、たちどころにMGS2への評価は激変、シリーズ屈指の評価を得る事になる。
と同時に、このMGS2の解析文書を掲載した伊藤計劃氏は、MGSファンの第一人者として多くの人に認められるとなった。
06:45 「『METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS』をあっという間に…」
作家・伊藤計劃氏の長篇作品第二弾。
「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」をベースに、シリーズ全作品の物語要素を取り入れ、MGSシリーズを知らない人でも楽しめる作品に仕上げた名著。
当番組でも語られている通り、緊急入院中の恐るべき短期間で書き上げたとは思えない完成度の、ゲーム作品のノベライズ(小説化)というカテゴリーに留まらない珠玉の娯楽小説。
角川文庫より文庫版が発売中。
帯にはMGSファンとしても有名な、作家「万城目学」さんと、漫画家「中村光」さんがコメントを寄せている。
09:25 「伊藤さんご自身のトーク」
「ヒデラジ」バックナンバーにてまだ聴く事が出来ます。
HIDECHAN! Radio. 第189回(08.04.15)
小説発売記念「伊藤計劃さん&矢野健二さん 前篇」
HIDECHAN! Radio. 第190回(08.04.22)
小説発売記念「伊藤計劃さん&矢野健二さん 後篇」
ヒデオチャンネルラジオ 第238回(09.04.07)
追悼特集「伊藤計劃さんの話をしよう」
ヒデオチャンネルラジオ 第238回(09.04.07)
「ヒデラジ秘蔵カフェ ゲスト 伊藤計劃さん」
(※2008年4月の再編集&カット部分復刻版)
15:00 「ベンソンさんには頼みましたけれども」
小説版「METAL GEAR SOLID」の事。
MGSシリーズの原点「MGS1」を、イアン・フレミング氏を後継した007シリーズの原作小説家でもある「レイモンド・ベンソン」氏がノベライズ化した 1冊。
2010年現在、日本国内にて公式に刊行された「MGS小説」は同著と、 伊藤計劃氏による「METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS」の2冊しか存在しない。
32:10 「エクストラポレーションという考え方」
MGS2の限定版に伊藤計劃氏自身が寄稿した文章が、
「エクストラポレーション」について解説している。
現在発売中の『伊藤計劃記録(早川書房)』にも収録されている。
エクストラポレーション礼賛
(伊藤計劃/MGS2限定版ブックレット寄稿)
42:50 「SFコンテストを再開したいな」
1961年から開始され、断続的に開催されてきた、ハヤカワ・SFコンテストの事。
2010年2月「SFが読みたい!2010年版」で約20年ぶりの再開を発表。